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「音声AIエージェント」と「議事録AI」は何が違うのか。営業方針・マーケ方針・要件定義・契約条件・経営判断・採用基準——会議で何かを「決める」6つの場面ごとに、よくある業務課題と、声で会議に同席するAIエージェントがどう解決できるかを、出典つきでまとめました。
「音声AIエージェント」という言葉は、コールセンターの電話応対や問い合わせ受付など、実はかなり幅広い場面で使われています。検索してみても、上位に出てくるのは電話・受付業務向けの製品が多く、会議で使うタイプの情報はあまり多くありません。この記事で扱う「音声AIエージェント」は、そのうちの一つのタイプ——会議に音声で同席し、預けた資料を踏まえてその場で答えるAIエージェントを指します。
たとえば「音声AIエージェント おすすめ」で検索すると、コールセンター向けの音声応答システムや、営業電話を自動化するサービスが並ぶことが多く、会議で使うタイプを探している場合は目的の情報に届きにくいかもしれません。会議で使う道具を探している場合は、「音声AIエージェント 会議」「議事録AI との違い」のように、会議という語を加えて調べる方が近道になることがあります。
似た言葉に「議事録AI」「AI会議アシスタント」があります。この2つと「音声AIエージェント」は、役割が違います。議事録AIは、会議が終わった後に、録音を文字に起こし、要約し、タスクを抜き出す道具です。効率化の対象は「議事録を書く手間」そのものです。実際、議事録AIを比較する記事の多くは、時間削減率や文字起こしの精度、Web会議ツールとの連携を訴求ポイントにしています。
一方、音声AIエージェントが関わるのは会議の最中です。参加者が声で話しかけると、あらかじめ預けておいた資料——提案書、過去の議事録、契約書のひな形など——を踏まえて、その場で答えます。書かれていないことを聞かれたときに、一般論で埋めずに「その資料には書かれていない」と答えるかどうかは、道具によって差があります。
この記事のAlice(alice-talk.com)は、音声AIエージェントの一例です。索引にない語を聞かれたときは「この索引にはない」と答え、答える際は元の資料のどの行を根拠にしたかを示します。会議中に人が「これで決まり」と確認した内容だけが、決定として記録に残ります。文字起こしそのものが目的ではなく、会議中に資料を踏まえて相談できることと、決めたことと根拠をあとから追える形で残せることが役割です。他の音声AIエージェントを検討する場合も、この2点を確認すると比較しやすくなります。
「資料を読んで答える」という機能だけを見ると、チャット形式のAIとの違いが分かりにくいかもしれません。大きな違いは、手を止めずに話しながら確認できることです。会議中にキーボードを打つ人は、たいてい他のメンバーより会話への参加度が下がります。声で聞いて、声で返ってくる方が、会議の流れを止めません。
そのため、この記事は「議事録AIのおすすめ」ではありません。すでに議事録AIを使っている会社でも、会議の最中に何かを決める場面では、別の課題が残ります。次の章から、その課題を場面ごとに見ていきます。
どちらを選ぶべきかは、会議の目的で分かれます。「話した内容を、後で正確に残したい」「文字起こしから議事録を自動で作りたい」という目的であれば、議事録AIが向いています。一方、「会議の場で、資料を踏まえて相談しながら決めたい」「決めた内容と、その根拠を、確認済みの形で残したい」という目的であれば、音声AIエージェントの方が向いています。目的に応じて、両方を使い分けている会社も少なくありません。
議事録AIが得意なのは「終わった会議を、後で振り返ること」です。一方、方針を決める・条件を詰める・基準を決めるといった場面では、会議の最中に資料を確認しながら話を進められることの方が重要になります。特に、参照する資料の量が多い会議や、担当者の入れ替わりが多いチームほど、この差が効いてきます。理由は大きく4つあります。
チャットで資料を検索して読むより、話しながら「それ、資料のどこに書いてある?」と聞く方が早く、会議の流れを止めません。キーボードに手を伸ばす必要もなく、議論を止めずにその場で確認できます。
提案書・過去の議事録・契約のひな形など、複数の資料を会議の途中で人が探し直す手間が減ります。「あの資料、どこに置いたっけ」という時間そのものがなくなります。
会議が終わった時点で、「何を」「どの資料を根拠に」決めたかが、確認済みの記録として残ります。後から録音を聞き直して議事録を整理する作業自体が、そもそも要らなくなります。
会議の生々しい議論そのものを共有するのではなく、確認済みの「決定」だけを、必要な人に見せられます。次に同じ資料を使う人にも、結論と根拠だけをそのまま引き渡せます。
この4つが特に効くのが、次に紹介する6つの場面です。ここからは、「対外の方針を決める」「条件・仕様を詰める」「一人で決める前の壁打ちをする」という3つのグループに分けて、業務課題と解決策を見ていきます。
会議に同席するタイプの音声AIエージェントは、まだ多くの会社にとって聞き慣れない部類の道具です。導入する前に、次の4点を確認しておくと、後から「思っていたものと違った」という食い違いを減らせます。特に複数の候補を比較している場合は、実際に資料をアップロードしてすぐ試せるかどうかも、あわせて確認しておくとよいでしょう。
| 答えの根拠が示されるか | 資料のどこを見て答えたのかが分からないと、決めた後にその判断を検証できません。出典が行まで示されるかどうかは、後から「なぜそう決めたか」を追えるかに直結します。 |
|---|---|
| 書かれていないことに、一般論で答えないか | 資料にない内容を、AIが自信満々な一般論で埋めてしまうと、その場では気づかず、後から間違いに気づくことになります。「この資料には書かれていない」と言えるかどうかは、実務で使えるかの分かれ目です。 |
| 資料をどこで預かるか | 会議で使う資料は、社外秘の情報を含むことが多くあります。自分のパソコンだけで処理が完結するのか、運営会社のサーバで預かるのか、あらかじめ確認しておく必要があります。 |
| 登録・退会のハードル | クレジットカードの登録や、長期契約が前提になっていないか。無料の範囲で試せるかどうかは、実際の会議で使ってみて判断できるかに関わります。 |
Aliceの場合は、出典を資料の行まで示す、書かれていない語には「この索引にはない」と答える、資料は運営会社のサーバで預かる、登録はお名前とメールアドレスだけで無料枠180分から試せる——という形で、この4点に答えています。他の音声AIエージェントを検討する場合も、同じ4点を並べて比べると、判断がしやすくなります。
対外の方針を決める会議——営業方針、マーケティング方針——は、社内の実績データや過去の提案資料など、参照する情報が多い一方、決めた方針がなぜそうなったのかが、現場や次の担当者に伝わりにくいという課題を抱えやすい場面です。決めた方針の「理由」まで残らないと、実行フェーズで方針そのものがぶれやすくなります。
営業方針会議に音声AIエージェントを同席させ、過去の提案書や実績データを資料として預けておきます。会議中に「このデータの根拠は?」「前回の方針と何が違う?」と声で確認しながら方針を詰められるので、感覚だけで進みそうになったときに資料へ立ち返れます。決まった方針は、根拠となった資料の行まで示した形で記録されるので、会議に出ていない現場のメンバーにも、方針だけでなく「なぜ」まで共有できます。たとえば、会議中に「去年の提案と何が違う?」と声で聞くだけで、去年の提案書を資料として預けていれば、その場で違いを確認できます。
マーケティング方針会議では、過去のデータやレポートを資料として預けておき、会議中に「このデータは何を示している?」と声で確認しながら議論します。データに基づいた判断と、感覚で決めた判断を、その場で区別して記録できるので、後から「なぜこの方針にしたのか」を追うときに、直感で決めた部分が紛れ込んでいないかを確認できます。索引にない主張をそのまま結論にしようとしたときは「その資料には書かれていない」と返るため、根拠のない一般論に流れることを防ぎます。たとえば、「このキャンペーンの数字はどのレポートに基づいている?」と聞けば、預けた資料のどの行を根拠にしているかが、その場で分かります。
要件定義や契約条件のように、条件・仕様を細部まで詰める会議は、参加者ごとに前提が違ったまま進みやすく、「決まったこと」と「まだ検討中のこと」が混同されやすい場面です。あとから読み返しても、何が確定事項だったのか判別できないまま進んでしまうこともあります。
要件定義の会議に音声AIエージェントを同席させ、これまでの提案書や仕様書を資料として預けておきます。会議中に「これは決まったこと?まだ検討中?」と声で確認しながら進めれば、参加者ごとの前提のズレを、その場で「その資料には書かれていない」という形で可視化できます。決まったことだけが確認済みの決定として残るので、後から議事録を読み返して「結局どっちだったか」を探す作業が要らなくなります。たとえば、「この機能は今回の要件に入っている?」と聞けば、預けた仕様書を根拠に、入っているかどうかをその場で確認できます。
契約条件を詰める会議で話しながら、その場で「これで決まり」と確認した内容だけを、音声AIエージェントが決定として記録します。出典は資料の行まで示されるので、後から見返したときに何を根拠にその条件にしたのかを追えます。担当者が変わっても、確認済みの決定だけが残るので、「言った言わない」の水掛け論になりにくくなります。たとえば、「この条件、前回の契約書と同じ?」と聞けば、預けた契約書のひな形を根拠に、その場で違いを確認できます。
経営判断や採用基準のように、最終的には一人、または少人数で決めなければならない場面では、「相談相手がいない」ことそのものが課題になります。相談相手がいないまま重要な判断を下すと、後になって「なぜそう決めたのか」を自分自身も説明できなくなることがあります。
一人で資料を抱えて決める前に、声で相談する相手として音声AIエージェントを使います。預けた資料の範囲でしか答えないので、的外れな一般論に流されることがなく、「この資料にはない」と言われることで、自分の判断がどこまで手元の資料に基づいているかを、逆に自覚できます。深夜でも、何度でも、同じ資料を前提に相談し直せます。たとえば、一人で資料を読み込んでいるときに、「この計画の前提は、預けた資料のどこに書いてある?」と声に出しながら考えを整理できます。
採用基準を決める会議に音声AIエージェントを同席させ、過去の評価基準や合格ラインの資料を預けておきます。「なぜこの基準にしたか」をその場で確認しながら決定として記録すれば、次に面接をする担当者も同じ基準を参照できます。資料にない基準をその場の空気で持ち出そうとしたときは「その資料には書かれていない」と指摘されるため、基準のブレをその場で検出できます。たとえば、「この評価基準は、前回の合格ラインと同じ?」と聞けば、預けた評価基準の資料を根拠に、その場で確認できます。
音声AIエージェントは、資料に書かれていないことには答えない設計です。裏を返せば、会議で相談したい内容の資料を、事前に預けていないと、期待した答えは返ってきません。特に、初めて使う会社では、最初の会議で資料を何も預けずに試してしまい、期待した答えが出てこないという順番の行き違いが起きやすいので注意してください。使い始めるときは、まず関係する資料を一つ預けるところから始めることになります。
また、Aliceは会議中の音声そのものを保存しない設計です。会議中にやり取りした音声を、後からそのまま聞き直すことはできません。残るのは、会議中に人が「これで決まり」と確認した決定と、その根拠となった資料の行だけです。話した内容そのものを丸ごと残したいという目的であれば、議事録AIと組み合わせて使う方法もあります。
会議の参加者が多く、意思決定よりも情報共有そのものが目的の全社集会のような場では、音声AIエージェントよりも、録音・配信・後からの視聴に強いツールの方が向いているかもしれません。音声AIエージェントが向いているのは、少人数で、資料を踏まえて何かを決める会議です。
Aliceの登録に必要なのは、お名前とメールアドレスの2つだけです。会社名の入力欄はありません。クレジットカードの登録も、自分のAPIキーの持ち込みも不要です(鍵はこちら側で用意します)。
2026年9月時点で有料プランはなく、無料で使える会議の時間は合計180分(3時間)です。上限に達すると新しい会議を始めることはできなくなりますが、すでに始まっている会議はそのまま続けられます。
会議で使う資料は、運営会社(株式会社VODE)のサーバで預かります。自分のパソコンの中だけで完結する作りではありません。どこで処理し、どこへ送るかはプライバシーポリシーに記載しています。
Q.音声AIエージェントと議事録AIは、何が違いますか?
議事録AIは会議が終わった後に文字起こし・要約をする道具です。音声AIエージェントは会議の最中に同席し、預けた資料を踏まえてその場で答える役割を持ちます。目的が「後で記録を残す」ことなら議事録AI、「その場で相談しながら決める」ことなら音声AIエージェントが向いています。両方を使い分けている会社もあります。
Q.無料で使えますか?
2026年9月時点で有料プランはなく、無料枠は合計180分です。上限に達すると新しい会議の開始だけができなくなり、進行中の会議はそのまま続けられます。
Q.会社の資料はどこに保管されますか?
運営会社のサーバで預かります。自分のパソコンだけで完結する作りではないため、保管場所や取り扱いはプライバシーポリシーで確認できます。
Q.セキュリティ面は大丈夫ですか?
資料は運営会社(株式会社VODE)のサーバで預かる設計になっています。どこで処理し、どこへ送るかといった具体的な取り扱いは、プライバシーポリシーに記載しているので、預ける前に確認しておくと安心です。
Q.導入までに何が必要ですか?
お名前とメールアドレスだけです。会社名、クレジットカード、APIキーの入力は必要ありません。
Q.どんな会議に向いていますか?
一人、または少人数で、資料を踏まえて何かを決める場面に向いています。この記事で紹介した営業方針・マーケティング方針・要件定義・契約条件・経営判断・採用基準の6つは、実際の用途としてよく挙がる場面です。
Q.途中で退会できますか?
いつでも退会できます(利用規約第9条)。長期契約や解約金はありません。
Q.今後、有料プランになる可能性はありますか?
2026年9月時点で、有料化の予定は決まっていません。無料で使える範囲を、後から狭めない方針を掲げています。
Q.一人で使うこともできますか?
はい。一人で会議室にいなくても、資料を預けた状態で声をかけるだけで使えます。経営判断を一人で詰めるときや、資料を読み込みながら考えを整理するときのように、一人で使う場面も想定しています。
Q.特定商取引法に基づく表記はありますか?
2026年9月時点は無料のため、まだ掲示していません。有料プランを設ける際は、特定商取引法に基づく表記を別途掲示する方針です。
「音声AIエージェント」と「議事録AI」は、似ているようで役割が違います。議事録AIは会議の後を効率化し、音声AIエージェントは会議の最中に資料を踏まえて相談できることと、決めたことと根拠を残せることを役割にしています。
| 場面 | 業務課題(要約) |
|---|---|
| 営業方針会議 | 方針が現場に伝わらず、属人化しやすい → 根拠となる資料の行まで示して方針を残す |
| マーケ方針会議 | 直感による決定が紛れ込みやすい → データに基づく判断と感覚の判断を区別して記録 |
| 要件定義会議 | 前提のズレ・決定事項の混同 → 「書かれていない」を可視化し、決定だけを残す |
| 契約条件会議 | 言った言わないのトラブル → 出典行付きで決定を記録し、担当者交代に強くする |
| 経営判断の壁打ち | 相談相手がいない孤独感 → 資料の範囲で答え、判断の拠り所を明確にする |
| 採用基準会議 | 面接官ごとの評価基準のブレ → 基準を資料化し、次の面接官にも引き継ぐ |
「対外の方針を決める」「条件・仕様を詰める」「一人で決める前に壁打ちする」——性質は違う3つのグループですが、どの場面でも、会議の最中に資料を確認しながら話せることと、決めた根拠を残せることが役に立ちます。
営業方針、マーケティング方針、要件定義、契約条件、経営判断、採用基準——場面はさまざまですが、共通しているのは「決めたことの根拠が、後から追えなくなる」という課題です。声で会議に同席するAIエージェントは、この根拠を、会議の途中で確認しながら残すための道具です。
まずは無料枠(180分)で、次に何かを決める会議の前に、関係する資料を一つ預けて、実際の会議に同席させてみてください。